地形分類図が土地の成り立ちなど分かり、より見やすく
:国土交通省国土地理院(2016年3月9日発表)

 国土交通省の国土地理院は3月9日、地形分類図を同日から新たな形式で同院のウェブ地図「地理院地図」で公開したと発表した。ワンクリックで土地の成り立ちなどが分かるという。

 地形分類図は、扇状地や三角州など地形を成り立ちや性質に応じて分類し色や記号などで分かりやすく区分表示した地図。地形と自然災害とは、密接な関係があり、東日本大震災の際には昔川や沼だった場所で集中的に液状化現象が起きている。

 こうしたことから国土地理院は、災害対策や宅地開発などの計画策定に必要な土地の情報を提供する目的で全国の主要な平野部を中心に地形分類図を作製してこれまで公開してきた。

 今回、地形分類図を新たな形式でウェブ地図の地理院地図で公開したことで、身の回りの土地の成り立ちとその土地が本来持っている自然災害リスクを誰もがワンクリックで分かるようになる。

 地形分類図の公開ページは、http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/chikeibunrui.html

 地理院地図は、国土地理院が得ている日本全体の国土の地形、標高、災害情報などをウエブで発信している地図で、建物の一つ一つが判別できる詳しい地図までさまざまな縮尺の地図を見ることができる。

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