文部科学大臣表彰で2つの「科学技術賞」を受賞
:宇宙航空研究開発機構(2015年4月20日発表)

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月20日、「平成27年度文部科学大臣表彰」で「科学技術賞」を2つ受賞したと発表した。

 1つは、「航空機搭載型ドップラーライダー装置」の開発が評価されての受賞。旅客機事故の約半数が乱気流に関連して生じているが、現在の航空機に搭載されている気象レーダーでは雲などがない晴天時の乱気流を検知できない。

 その遠方の晴天乱気流の検知に道を拓いたのが今回受賞した、レーザー光を用いた「航空機搭載型ドップラーライダー装置」。旅客機が巡航する高高度で距離9km以上の有効レンジを世界で初めて達成した。

 もう1つは、「デジタル/アナログ・ハイブリッド風洞(DAHWIN)」開発での受賞。これまで風洞試験と数値シミュレーションは、別々に行われてきた。それを一貫してできる環境にしたのが「DAHWIN」で、航空機、宇宙機の設計開発段階での性能予測の効率・信頼性が向上したことが評価された。

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