「広範囲なサイエンスの世界的拠点に」―山内正則新機構長
:高エネルギー加速器研究機構(2015年4月1日発表)

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KEK機構長に就任した山内正則氏(提供:高エネルギー加速器研究機構)

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)は4月1日、2006年4月から機構長を務めてきた鈴木厚人氏が退任し、後任の機構長に同機構素粒子原子核研究所・山内正則(やまうち・ まさのり)所長が同日付けで就任したと発表した。

 山内氏は、1984年東京大学大学院博士課程を修了。理学博士で、素粒子物理学が専門。同機構 素粒子原子核研究所の教授を経て、2012年から2015年3月31日まで所長。

 山内氏は、就任の「機構長挨拶」で、KEKについて「設立以来、粒子加速器の研究開発と、それを用いた基礎科学研究において世界的な拠点の一つとして成長してきた」とし、「国内においては、大学共同利用機関として大学の研究者や大学院生に最先端の研究の場を提供。国外からは、毎年延べ2万人を超える研究者が来訪し、世界中の若者が切磋琢磨する場ともなっている」と位置づけた。

 その上で、KEKの今後の任務は、「さらに加速器関連技術のフロンティアを推し進め、広範囲なサイエンスの世界的拠点としての役割を担い続けること」だと強調、「国民の皆さんが誇りを感じていただける研究機関として前進してまいります」と語っている。

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