
フォト資料集の表紙(提供:(独)農業・食品産業技術総合研究機構)
(独)農業・食品産業技術総合研究機構の農村工学研究所は1月28日、東日本大震災の被災状況を研究者の目と視点で捉えた調査研究フォト資料集「研究者からみた東日本大震災と復旧・復興―農地・農業用施設等の被害調査と地域支援―」を作成したと発表した。
これまでも同大震災の写真集は数多く出ているが、その多くは被災と復旧・復興の事実の記録だった。それに対し、今回のフォト資料集は、同研究所の研究者が被災地に出向いて調査研究用に写した写真を使い、今後の災害対策に向けての参考資料として作成した。
同研究所は、同大震災で被災した農地・農業水利施設などの復旧・復興のための支援を行っており、被災地への派遣研究者数は昨年の9月末までで延べ2112人を数えている。
今回のフォト資料集は、その現地調査で研究者が撮影した膨大な量の写真資料を復旧・復興という視点で整理して掲載しており、A4版でオールカラー、123ページ。300枚の写真にそれぞれ復旧・復興のための研究者の技術的コメントが付いている。
同研究所は、このフォト資料集を4月からホームページに掲載する予定。