高エネルギー加速器研究機構(KEK)は12月25日、グルジア(英語表記はジョージア)の文部科学省、国際教育センターの両機関と素粒子原子核物理の研究で協定を結んだと発表した。
グルジアは、西アジアの北端に位置し、北側をロシア、南側をトルコなどと接している。旧ソ連の第2代最高指導者ヨシフ・スターリン(故人)の出身地でワインでも知られている。
今回の協定は、このほどKEKの鈴木厚人機構長がグルジアの首都トビリシ市にある文部科学省を訪れ、文部科学大臣、同副大臣、国際教育センター長らと教育、研究について意見交換を行い調印した。
グルジアの大学院生がつくば市(茨城)のKEKに来所し共同研究者として高度な装置の開発を行ったり、それらを使い素粒子原子核の研究を行ったりするために結んだもので、この協定によりグルジアの大学院生の研究の機会が拡大するものとみられる。