(独)国立環境研究所は10月1日、福島県が新設する「福島県環境創造センター」(仮称)内に同研究所の「福島支部」を開設する準備を進めるため、同日付けで「福島支部準備室」をつくば市(茨城)の同研究所内に設置したと発表した。
福島県環境創造センターは、国の復興庁が中心となって昨年取りまとめた「福島研究開発・産業創造拠点構想」に基づき、東京電力福島第一原子力発電所事故からの環境回復の拠点施設として福島県が設置するもの。福島県の三春町と南相馬市の2ヵ所に施設を作り、平成28年度のオープンを目指している。
国立環境研は、東日本大震災以降、被災地の復興支援のため災害と環境に関する研究に力を入れており、その一環として福島県環境創造センター内に現地研究拠点として福島支部を開設し、放射能被災地の環境回復を推しすすめるための「環境回復研究」や、地域環境の再生と創造のための「環境再生研究」などに取り組む方針で、契約職員を含め約80人の陣容にすることを予定している。
発足した福島支部準備室は、室長、研究総括、企画・管理総括などで構成され、福島支部設置に向けた準備・調整や他機関との連携調整にあたる。
No.2013-39
2013年9月30日~2013年10月6日