農地のCO2吸収量が計算できるウェブサイトを公開
:農業環境技術研究所

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写真はサイトのトップページ(提供:農業環境技術研究所)

 (独)農業環境技術研究所は10月2日、農地の土壌に蓄積されるCO2(二酸化炭素)量の増減を誰でも簡単に計算することができるウェブサイトを同日から「土壌のCO2吸収量『見える化』サイト」として公開したと発表した。アドレスは、http://soilco2.dc.affrc.go.jp
 農地の土壌によるCO2の吸収は、「土壌の炭素貯留」と呼ばれる。公開されたサイトは、対象とする農地を地図上で選び、栽培する作物や栽培管理方法をメニューから選択するだけでその農地の土壌炭素量の変化が分かるというもの。
 農地の土壌有機炭素が増加すると、その分だけ大気中のCO2が減少することになる。「土壌の炭素貯留」と呼ばれるこの現象は、地球温暖化防止策の一つとして期待されている。
 しかし、土壌炭素量の変化はゆっくりと進むため、増減の程度を実際の畑や水田で計測して把握するには、長い期間がかかる。
 今回公開されたウェブサイトを利用すれば、その土壌炭素量の変化を誰でも短時間で簡単に試算できる。
 同研究所は、「土壌炭素量の増減をウェブ上で簡単に計算できることで、どのような管理がどのような効果を持つかについての理解が深まり、農業部門からの温室効果ガスの削減につながる」といっている。

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