木造3階建て学校実現に向け実大火災実験を実施
:国土技術政策総合研究所など

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は9月25日、木造の3階建ての学校を建築可能にするための実大建物の火災実験が10月20日に岐阜県下呂市で行われることになったと発表した。
 同省は、平成22年10月に施行された「公共建物等における木材の利用の促進に関する法律」を受け、耐火建築にすることが義務付けられている3階建て学校について、一定の仕様などを満たす場合に限り準耐火建築にすることが可能となるよう検討を進めている。
 今回の実大建物の火災実験は、同研究所、(独)建築研究所、早稲田大学、秋田県立大学、三井ホーム(株)、住友林業(株)、(株)現代計画研究所などで構成される「木造3階建て学校実大火災実験実行委員会」が実施するもの。
 火災実験を行う“試験校舎”は、外壁に窯業系のサイディング材を使う準耐火構造の建築面積約310㎡、延べ面積850㎡の木造3階建てで、縦・横の長さは12m×24m。既に完成済みで、平成23年度に行なった予備実験、同24年度の準備実験で得た知見を活かして建てたという。
 10月20日の実験スケジュールは、午前8時頃に点火し、同10時頃に消火する予定で、天候条件などにより同日実験できなかった場合は11月3日に実施する。
 この火災実験に関する問い合わせは、国土技術政策総合研究所の木造火災実験準備室(TEL029-864-4291)へ。

詳しくはこちら