(独)農業生物資源研究所は5月8日、スギ花粉症の治療薬候補として同研究所が開発したスギ花粉症治療イネの田植えを5月29日午前9時からつくば市(茨城)にある同研究所の隔離圃場(ほじょう)で行なうと発表した。
スギ花粉症治療イネは、スギ花粉症を引き起こす主要なアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)の立体構造を変え、その改変した新規タンパク質遺伝子をコシヒカリに導入して作った。この米を適量ずつ一定期間食べると花粉症が治るのではと期待されている。
今回の栽培は、生物への影響を評価するデータの収集や、動物を使っての安全性評価などを行なう材料を得るため実施するもので、隔離圃場内の水田約 870m2(35.5m×24.6m)を使って育てる。収穫は、9月上旬の予定という。
No.2013-18
2013年5月6日~2013年5月12日