国土交通省の国土地理院は5月10日、全国の電子基準点で観測した日本とロシアの測位衛星のデータ提供を同日から開始したと発表した。
電子基準点は、米国のGPS(全地球測位システム)に代表される測位衛星からの電波を受信する観測点で、日本全国に約1,300カ所設置されている。
近年、測位衛星としてGPS以外にロシアの「グロナス」と日本の準天頂衛星初号機「みちびき」が利用できるようになってきており、これらを併せて利用すると、ビルや樹木などの障害物で衛星信号が受信しにくい都市部や山間部で測量できる場所が広がり、測量時間の短縮も図れると期待されている。
このため、同院は対応が完了した電子基準点から順次、「グロナス」と「みちびき」のデータ提供を開始してきたが、それを5月10日から全国の電子基準点に拡大したもの。測量用のデータは、ホームページから入手できる。
No.2013-18
2013年5月6日~2013年5月12日