(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月14日、高度約400kmで地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の船内実験室に星出彰彦宇宙飛行士がメダカを飼育する水棲生物実験装置(AQH)を設置したと発表した。 ISSは、地球の周りを約90分で1周し、搭乗する宇宙飛行士が各種の宇宙実験や地球と天体の観測などを行っており、現在、星出さんと米国2人、ロシア3人の計6人の宇宙飛行士が滞在している。 水生生物を用いた宇宙実験は、これまでNASA(米航空宇宙局)がスペースシャトル(宇宙往還機)を使って行っているが、長くても2週間の実験しかできなかった。それに対し今回「きぼう」に設置したAQHでは、最長90日間にわたってメダカの宇宙飼育実験が行える。 水生生物の宇宙実験では、微小重力下での骨代謝を解析、3世代にわたる継代飼育を行い、、微小重力の影響がどのように世代を超えて伝わるかの解明を進める。メダカは、成熟が早く、90日間で3世代目まで世代交代が進むことから、その目標の宇宙での3世代にわたる継代飼育がAQHの運用で可能になるとJAXAはみている。
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水棲生物実験装置の外観(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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