新大型ロケット「H-ⅡB」2号機の極低温点検を実施
:宇宙航空研究開発機構/三菱重工業

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(株)は12月16日、JAXAの種子島宇宙センター(鹿児島・種子島)で同日「H-ⅡB」ロケット2号機の極低温点検を行い良好な結果を得たと発表した。
 H-ⅡBロケットは、「H-ⅡA」ロケットの技術を活かしてJAXAと三菱重工が共同開発した液体水素と液体酸素を推進薬とする我が国最大の新型2段式ロケット。H-ⅡAでは1基だった第1段目の液体ロケットエンジン「LE-7A」を2基に増やすと共に、固体ロケットブースター「SRB-A」を4本装備して打ち上げ能力をアップ、低軌道に19t、静止軌道に8tの衛星などを乗せる能力を持つという。
 この日の極低温点検は、発射台に立てたH-ⅡBロケット2号機と射点設備を組み合わせて行われ、エンジン点火前までの実際時と同様の作業を実施、機能・データ共に異常のないことを確認した。
 H-ⅡBロケット2号機は、高度約400kmで地球を周回している国際宇宙ステーション(ISS)の日本の実験棟「きぼう」への補給物資、研究用資材などを搭載して、平成23年1月20日午後、種子島の同センターから打ち上げられる予定。

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