「2010年農林水産研究成果10大トピックス」を発表
:農林水産技術会議事務局

 農林水産省農林水産技術会議事務局は12月16日、「2010年農林水産研究成果10大トピックス」を発表した。
 これは、同事務局が農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など29社が加盟)の協力を得て、この1年間に新聞記事になった民間企業、大学、公的試験研究機関の農林水産に関する研究成果の中から、内容に優れると共に社会的関心が高いと考えられる研究成果10課題を選んだもの。(独)水産総合研究センターのウナギ完全養殖成功や、(独)農業生物資源研究所が行った「コシヒカリ」のゲノム(全遺伝情報)解読などが選ばれた。10大トピックスとその研究主体は、次の通り。
 1.天然資源に存在しないウナギの生産に道開く世界初の「ウナギの完全養殖」に成功(水産総合研究センター)、2.イネ収量増加遺伝子の発見(名古屋大学)、3.米粉100%パンの新しい製造技術を開発(食品総合研究所)、4.水稲種子にモリブデン化合物をまぶすことにより直播(じかまき)での苗立ちが改善(農業・食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター)、5.「コシヒカリ」の全ゲノム塩基配列解読(農業生物資源研究所)、6.由来の確かな牛卵子の超低温保存技術による子牛の生産、国内で初めて成功(佐賀県畜産試験場)、7.主要マメ科作物ダイズのゲノム解析に貢献(理化学研究所など)、8.電磁波殺菌とナノミストを用いた青果物の高鮮度輸送技術の開発(九州大学など)、9.土壌洗浄法によるカドミウム汚染水田の実用的洗浄技術を確立(農業環境技術研究所など)、10.砂糖・エタノール混合生産プロセスを開発(アサヒビールなど)

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