「きぼう」で行う宇宙実験のアイデアを募集:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月14日、地球上空を周回している国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で試して欲しい宇宙実験のアイデアを募集すると発表した。
 募集するのは、「宇宙ふしぎ実験」と「宇宙医学にチャレンジ!」の2種類の宇宙実験のアイデア。締め切りは、共に11月30日。
 これらの宇宙実験は、来年ISSに向う予定の古川聡宇宙飛行士が「きぼう」の中で行う。古川さんは、2011年5月にロシアのソユーズ宇宙船に搭乗してISSに向かい、約6ヶ月間の長期にわたりISSに滞在、専門の医学分野などの各種の宇宙実験を行うことになっている。
 募集する2種類の内「宇宙ふしぎ実験」は、過去に若田・野口両宇宙飛行士が行った「おもしろ宇宙実験」に引き続き実施するもので、「微小重力の宇宙という特殊な環境で試してみなければ結果が分からないようなアイデアを出して欲しい」と同機構はいっている。過去の「おもしろ宇宙実験」では、紙飛行機を無重力下で飛ばすとどうなるか―など30のアイデアが試されており、それらとは異なるこれまでに実施したことのないアイデアを求むとしている。
 もう一方の「宇宙医学にチャレンジ!」は、医学や人間科学を学ぶ大学生、医療の専門家、介護の専門家などから宇宙での身体の変化を調べるアイデアを募集する。
 問い合わせは、同機構 有人宇宙環境利用ミッション本部(TEL 050-3362-3202)へ。

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