ママさん宇宙飛行士の山崎さん、スペースシャトル「ディスカバリー」で宇宙へ
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月5日、山崎直子宇宙飛行士(39 歳)ら7人が乗った米国のスペースシャトル「ディスカバリー」(アラン・ポインデクスター船長)が米国東部夏時間の同日午前6時21分(日本時間同日午後7時51分=以下、時間は全て日本時間)に米国フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられたと発表した。「ディスカバリー」は、約9分後に予定軌道に乗って順調に飛行、7日午後4時44分に地球周回軌道を回る国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング、同6時11分にハッチが開き、山崎さんを先頭に「ディスカバリー」クルー全員がISSに乗り移った。
 山崎さんが宇宙飛行士候補に選ばれたのは、1999年。宇宙飛行本番まで11年、日本女性の宇宙飛行としては1994年7月と1998年10月の向井千秋さんに次ぐ3回2人目だが、ママさん宇宙飛行士の宇宙飛行は山崎さんが初。ISSには、野口聡一宇宙飛行士(44歳)が昨年12月から長期滞在中で、日本人宇宙飛行士が2人同時にISSに滞在するのも今度が初めて。
 また、今回の「ディスカバリー」飛行には、山崎さんを含めて女性宇宙飛行士が3人搭乗しており、ISSには女性1人が長期滞在中なので、ISSに4人の女性宇宙飛行士が同時滞在する初のケースとなった。
 今回の飛行での山崎さんは、「ディスカバリー」で運んで行った約6tの物資の移送責任者(ロードマスター)としてISSへの資材搬入などを担当した。
 今回が131回目のスペースシャトルの飛行は、残り3回だけとなり、日本人宇宙飛行士のスペースシャトル搭乗は山崎さんが最後だ。2011年の古川聡宇宙飛行士(46歳)、2012年の星出彰彦宇宙飛行士(41歳)のISS行きは、共にロシアのソユーズ宇宙船での飛行になる。

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山崎さんらを乗せて上昇するスペースシャトル「ディスカバリー」(提供:宇宙航空研究開発機構)