農業・環境へのリモセン利用法など解説したガイドを刊行
:農業環境技術研究所

 (独)農業環境技術研究所は11月15日、リモートセンシング(遠隔計測)、GPS(全地球測位システム)、GIS(地理情報システム)の農業や環境分野への利用法を解説したガイドを刊行したと発表した。
 このガイドは、「農業と環境の空間情報技術利用ガイド」といい、141ページ建てのB5版(非売品)。同研究所は、関連する研究機関・組織や大学などに配布していく計画で、「農業生産、環境問題、生態系保護などにかかわる研究者や実務者、教育関係者などを読者と想定して易しく解説した」といっている。
 農地、林地、草地などの植生は、水・炭素・窒素などの循環に深くかかわり、生物資源の量や多様性の持続に多大な影響を与える。このため、地域の炭素・窒素循環の評価や、温暖化の緩和・対応策の実施などでは、生態系の空間的、時間的な変動の実態を把握することが不可欠となっている。
 今回のガイドは、こうした農業環境問題解決に向けた空間情報技術活用のため刊行したもの。4部構成で、第Ⅰ部がリモートセンシング、第Ⅱ部がGIS、第Ⅲ部がGPS、第Ⅳ部が資料集となっている。
 問い合わせは、同研究所広報情報室(TEL029-838-8191)へ。入手希望は、事務局へメール(アドレス:rsgis@niaes.affrc.go.jp)か、FAX(029-838-8299)で。

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