ISSの宇宙飛行士を地上から遠隔健診
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月6日、地球を周回している国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の宇宙飛行士、古川聡さん(47歳)とつくば市(茨城)の同機構筑波宇宙センターを結んでの宇宙医学実験を報道陣に公開した。
 この日公開されたのは、地上の医師がISSの宇宙飛行士の健康状態を遠隔で診断する仕組み作りのための実験。
 ISSの日本実験棟「きぼう」内の古川さんが心電図や脳波などの医学データを自分で取り、そのデータを筑波宇宙センターで受信して医師がチェック、併せて同センターの大型モニター画面に映し出された古川さんを医師が遠隔で診断、目や舌の状態などを調べた。
 同機構は、システムの有効性が確認できたとし、ISSに医師がいない場合の日本人宇宙飛行士の健康管理に利用できるようにもっていきたいとしている。