陸域観測衛星「だいち」で得たデータをNASAに提供
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月19日、陸域観測技術衛星「だいち」(ACOS)の合成開口レーダーで得た観測データを米国航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)に提供したと発表した。
 JPLは、この「だいち」とカナダ宇宙庁、欧州宇宙機関の衛星の合成開口レーダーデータを使いカリフォルニア大学と共同で、世界で初めて南極大陸の氷の移動速度分布図を作ることに成功した。
 作られた南極大陸の氷の移動速度分布図は、8月18日(日本時間8月19日)発行の米国の科学誌「サイエンス」電子版に掲載された。
 「だいち」は、今年の5月12日に運用を終えたが、南極大陸の氷の移動速度分布図は気象変動の追跡や海面の上昇予測などに役立つと期待されている。

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「だいち」などの合成開口レーダーデータを使ってNASAなどが作った南極大陸の氷の移動速度分布図(提供:JAXA)