(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月8日、古川聡さん(47歳)ら3人の宇宙飛行士を乗せたロシアのソユーズ宇宙船が同日午前5時12分(日本時間)、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、宇宙船は約9分後に高度約200kmの地球周回軌道に乗り、打ち上げは成功した、と発表した。 古川さんは、今年11月中旬に地球に帰還するまで約5カ月半にわたって国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしている日本実験棟「きぼう」での実験などに当たる。 ソユーズ宇宙船に古川さんと同乗したのは、ロシア人宇宙飛行士のセルゲイ・ヴオルコフさん(38歳)と米国人宇宙飛行士のマイケル・フォッサムさん(58歳)。 古川さんのように日本人宇宙飛行士がISSに長期滞在するのは、2009年の若田光一さん、2009~2010年にかけての野口聡一さんに次いで3人目。 また、日本人宇宙飛行士がロシアのソユーズ宇宙船で宇宙飛行するのも古川さんで3人目だが、米国のスペースシャトルが近く退役するので、今後の日本人宇宙飛行士のISS行きはソユーズに頼ることになる。 古川さんは、1964年横浜市(神奈川)生まれ。東京大学医学部卒、医学博士。1999年にJAXAの宇宙飛行士候補に選ばれるまで、東大病院で外科医として勤務。2001年に正式に宇宙飛行士に認定され、2008年12月にISS長期滞在クルーに任命された。古川さんが実際に宇宙飛行するのは、今回が初めてで、宇宙飛行士候補に選ばれて以来、12年4カ月ぶりの初飛行だった。
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上昇するソユーズ宇宙船(上)と、古川聡さん(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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