(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月10日、地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする日本の宇宙実験棟「きぼう」から放出する小型衛星の募集を同日から開始したと発表した。
JAXAは、ISS初の試みとして2012年度に「きぼう」からロボットアームを使って小型衛星を宇宙空間に“発射”することを計画している。募集を開始したのは、その小型衛星で、応募の締め切りは4月28日。
JAXAでは、大学などからの応募を期待しており、5月下旬頃に選定を終える。放出する小型衛星の数は、2~4機。
衛星のサイズは、3タイプ。各タイプ共縦と横の寸法は、同一の10cmで、高さが10、20、30cmの3タイプを公募、その中から2~4機を選定する。
採用が決まった小型衛星は、来年5月下旬までにJAXAに引渡し、同年9月頃JAXAの無人宇宙ステーション補給機「HTV」(愛称・こうのとり)に搭載してH-ⅡBロケットでISSの「きぼう」まで運ぶ。
「きぼう」から宇宙空間に放出された小型衛星は、約100日間にわたって地球を周回する見通しという。
公募に関する問い合わせは、JAXAの産業連携センター(TEL050-3362-6521)へ。