四川大地震の復興支援で中国の構造技術者対象に研修を実施:建築研究所

 (独)建築研究所は10月26日、昨年中国で発生した四川大地震の復興を支援するため中国の構造技術者などの育成を目的とした「中国耐震建築研修」を新たに開始すると発表した。
 2008年5月12日に発生した中国四川大地震は、死者・行方不明者8万7千人以上、約650万棟の建物が倒壊するという甚大な被害をもたらした。このため、日本の復興支援策の一つとして「耐震建築人材育成プロジェクト」が(独)国際協力機構(JICA)の事業として同研究所や国土交通省の協力のもと3か年の予定でスタートしている。
 今回の研修は、その一環として同研究所の国際地震工学センターが実施するもの。同センターは、これまでに96か国から1,400人余りを受け入れ研修を実施してきた実績を活かし、四川省建築研究所の構造技術者など20人を対象に10月27日から約2か月間の予定で耐震設計、耐震診断・補強、免震・制震構造などの研修を行う。

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