筑波実験植物園(つくば植物園)は10月29日、つくば市(茨城)の同園で「テオシント」と呼ばれるトウモロコシの原種が開花したと発表した。 テオシントは、一年草のイネ科の植物。中央アメリカに分布し、現在食用にしているトウモロコシの原種の有力候補であることが、最近のDNA(デオキシリボ核酸)研究で分かってきた。 食用のトウモロコシが誕生したのは、紀元前5000年から同7000年といわれ、より大きい実(粒)を多くつける種を選んでは栽培する努力を数千年にわたって営々と重ねて現在のトウモロコシが生まれたとされている。 テオシントは、茎の先端に雄花、その下に雌花をつける。今回開花したテオシントは、筑波大学農林技術センターとの共同事業として同園の「温帯資源植物 東」のコーナーに植栽展示されていて、誰でも見ることができる。 詳しくはこちら |