省力化と短期栽培が行えるネギの新品種を開発:野菜茶業研究所

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の野菜茶業研究所は10月28日、辛味が弱く味の良いネギの新品種「ふゆわらべ」を開発したと発表した。
 この新品種は、農林水産省のプロジェクト研究「新鮮でおいしい『ブランド・ニッポン』農産物提供のための総合研究」の一環として開発したもので、味の向上のほか、省力化と短い栽培期間での収穫を実現した。
 現用のネギは、白くてやわらかい部分(葉鞘部)を長くするために栽培期間中5~6回土を盛る土寄せ作業が必要で、その省力化が課題となっている。
 また、種をまいてから収穫までの期間が8か月以上に及ぶため、病害虫や気象災害の影響を受けやすいという問題も抱えている。
 今回の新品種「ふゆわらべ」は、太りが早く、葉鞘部が20cm程度と短いため、手のかかる土寄せ作業を半減でき、栽培期間をこれまでより2か月程度も短縮できる。
 関東以南の温暖地での夏まき冬どり栽培に適しているという。

詳しくはこちら