2つのテーマで共同研究者を募集:土木研究所

 (独)土木研究所は7月31日、平成21年度の4回目の共同研究者募集を行うと発表した。今回募集する共同研究のテーマは、[1]下水汚泥中の有用塩類の有効利用に関する研究、[2]再生骨材からの有害物質の溶出抑制に関する研究、の2つ。
 下水処理で出る汚泥(濃縮汚泥)の発生量は、全廃棄物の18%を占め、半分以上がセメント原料として利用されているが、残りの下水汚泥には有用なリンなどが多く含まれている。[1]は、下水汚泥中のリンなどの有用塩類を化学肥料代替物として利用する研究を公的な農業系の研究機関と共同で行う。共同研究の期間は、平成21年度から23年度まで。
 もう一方の[2]は、今後さらに増加が予想されるコンクリート解体材を有効利用するための有害物質の溶出抑制策の研究。コンクリート解体材からは、微量ながら6価クロムなどの有害物質の溶出が知られている。その溶出抑制策を民間企業などから公募し、平成22年度まで共同研究を行う。
 2テーマ共募集期間は、8月28日まで。問い合わせは、同研究所企画部研究企画課(TEL029-879-6750)へ。

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