若田さんが宇宙長期滞在終えて地球に帰還
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月1日、国際宇宙ステーション(ISS)で約4カ月半、日本人宇宙飛行士としては初の長期滞在を終えた若田光一さんら7人搭乗の米国のスペースシャトル「エンデバー号」が日本時間の7月31日午後11時48分、米国フロリダ州のNASA(米航空宇宙局)ケネディ宇宙センターに着陸したと発表した。
 若田さんの体調は、良好で、着陸4時間後の記者会見に出席。「非常に毎日が忙しく、1週間ほどで帰ってきた感じ。ISSの日本実験棟『きぼう』を完成できてうれしい」と語った。
 若田さんは、今年3月16日(日本時間、以下同)打ち上げのスペースシャトル「デスカバリー号」の一員としてISSを目指し、同月18日にISSに移乗して以来、地球帰還に向けて7月29日に「エンデバー号」に移るまで、ISSに133日間滞在。この間、ISSの建設や修理、数々の軌道上の科学実験や観測に従事した。7月18日に「エンデバー号」が結合してからは、同号で運んだISSの日本実験棟「きぼう」の最後の部材である船外実験プラットホーム取り付けでISSのロボットアーム操作を担当、作業の中核として活躍した。
 若田さんの宇宙滞在時間は、137日15時間5分。計画では、「エンデバー号」の打ち上げは6月中旬の予定だったが、燃料注入トラブルと悪天候で、打ち上げが7月16日と約1カ月延びた結果、若田さんの宇宙滞在も延びた。
 若田さんに次いでISSに長期滞在予定の日本人宇宙飛行士は、野口聡一さん。野口さんは、今年12月頃、ロシアの宇宙船「ソユーズ」でISSに向かい、約6カ月滞在する。さらに3番目のISS長期滞在日本人宇宙飛行士として、古川聡さんが2011年春頃から約半年滞在する計画になっている。

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若田さんらを乗せケネディ宇宙センターの滑走路に無事着陸した「エンデバー号」(提供:宇宙航空研究開発機構/NASA)