(独)防災科学技術研究所は7月23日、地震波が地下をどのような速度でどう伝わっていくかをパソコンの画面に表示するソフトウェアを開発し、ホームページで公開したと発表した。「日本列島3次元地震波速度構造表示ソフトウェア」と呼び、パソコンにこのソフトをインストールして、深さや位置を指定すると、任意の場所の地震波の伝わり方が地図上に色で表示される。
日本列島の下には、東から太平洋プレートが、南からフィリピン海プレートが沈み込んでいる。このため、日本列島の下の地下構造は、非常に複雑になっている。同研究所は、全国1,000カ所以上の地震観測施設で観測した地震データを常時集めてインターネットで広く一般に提供している「Hi-net(高感度地震観測網)」を運用しているが、そのHi-netのデータを使って日本列島の下の3次元地震波速度構造を推定するソフトを開発したもの。
このソフトを使えば、深さや位置を指定するだけで任意の場所の水平断面図、垂直断面図をパソコン画面上に描画することができる。
このソフトは、同研究所のホームページからダウンロードできる。
アドレスは、(http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/sokudo_kozo/software.php)。
No.2009-29
2009年7月20日~2009年7月26日