米植物学会誌への発表論文が同誌の20周年記念賞を受賞
:国際農林水産業研究センター/理化学研究所

 (独)国際農林水産業研究センターは7月21日、(独)理化学研究所と共同で米国植物学会誌「プラントセル」に発表した研究論文が同誌の20周年記念最優秀論文の一つに選ばれ、20周年記念賞を受賞したと発表した。
 プラントセルは、米国植物学会が出版する細胞生物学、分子生物学、遺伝学などに関する学術誌で、植物科学の研究分野では最も権威がある。その創刊20周年を記念して、これまでに最もインパクトがあった論文として5つを選出し、それらに20周年記念賞を授与することになったもので、同センターの篠崎和子プロジェクトリーダーや理研の研究員らの共同研究論文がその一つに選ばれた。
 篠崎さんらは、植物が乾燥や塩害などの環境ストレスに対する耐性を獲得する上で重要な役割をはたす「DREB(ドレブ)」という遺伝子を発見し、1998年に同誌上で発表した。同論文は、これまでに600回以上も引用され、同センターでは現在その遺伝子を利用した多数の国際共同研究を推進中で、干ばつや塩害、急激な温度変化などに耐えるイネ、小麦、大豆などの開発が期待されている。

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