ユネスコと世界遺産監視に関する協力取り決めを締結
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月2日、人類共通の世界遺産を監視保護するため、陸域観測技術衛星(ALOS)「だいち」を利用した世界遺産監視協力に関する取り決めをユネスコ(国連教育科学文化機関)と締結したと発表した。
 この協力取り決め締結によりJAXAは、「だいち」を使ってアジアを中心とした国内外10箇所の世界遺産を年2回程度撮像してユネスコにその画像を提供すると共に、これまで「だいち」で撮像した世界遺産の画像をデータベース化して公開する計画。
 一方、ユネスコは、提供されたデータを、世界の関連研究機関、遺産保有国と共に遺産の保護活動に役立てることにしている。
 「だいち」の観測対象サイトは、現在調整中だが、日本の白神山地、屋久島、知床をはじめアンコールワット(カンボジア)、四川ジャイアントパンダ保護区(中国)、サガルマータ国立公園(ネパール)、マナス野生生物保護地区(インド)、ハロン湾(ベトナム)、それにユネスコ本部要請のカラクムル遺跡(メキシコ)、マチュピチュ(ペルー)を予定 している。

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