温室効果ガス観測衛星「いぶき」の打ち上げ、来年1月21日に決定:宇宙航空研究開発機構/三菱重工業

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は11月5日、大気圏内の温室効果ガスを宇宙から観測する温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)「いぶき」の打ち上げ日を2009年1月21日に決定、宇宙開発委員会に報告したと発表した。
 1997年に京都で「第3回気候変動枠組み条約締約国会議(COP3)」が開かれ、全地球の温室効果ガス濃度分布の測定が決まった。「いぶき」は、温室効果ガスの二酸化炭素(炭酸ガス)とメタンの濃度分布を宇宙から測定し、長期的な気候変動予測に必要なデータを得ることを目的にJAXAと環境省、(独)国立環境研究所が共同で開発した高さ3.7m、幅1.8m、奥行き2m、打ち上げ時重量1,750kgの大型衛星。
 二酸化炭素とメタンの観測点は、陸上・海上合わせ現在世界に300地点前後しかない。「いぶき」は、約660kmの高度から地球全域の大気中の二酸化炭素とメタンの濃度を陸上も海上もくまなく観測することができ、観測点が一挙に約56,000地点へと増える。
 「いぶき」は、H-IIAロケット15号機で、JAXAの種子島宇宙センター(鹿児島)から、1月21日午後零時54分から同1時16分の間に打ち上げる予定。

詳しくはこちら

台車上の「いぶき」(提供:宇宙航空研究開発機構)