小笠原諸島西島で外来種の「クマネズミ」をほぼ根絶することに成功
:森林総合研究所/自然環境研究センター

 (独)森林総合研究所と(財)自然環境研究センターは9月13日、小笠原諸島(東京都)の貴重な生物に被害を与えてきた外来種の「クマネズミ」駆除を同諸島の西島で全島規模で行ったところ、ほぼ根絶できたと見られる好結果が得られたと発表した。
 同研究所は、「今後の調査で根絶が確認されれば、日本初の画期的な事例であり、小笠原の島々での根絶に向けて重要な一歩になる」と見ている。
 クマネズミは、国際自然保護連合(IUCN)の「世界の外来侵入種ワースト100」に入っているほど生態系への影響が強い東南アジア原産のネズミ科の哺乳類で、無人島の西島には約2,500頭生息していたと推定されている。同研究所と自然環境研究センターは、生態系への影響の少ない新たな駆除方法を開発して全島規模で駆除を行ったもので、現在までクマネズミの生存を示す証拠が見つかっていないという。

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