(独)宇宙航空研究開発機構は6月27日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の宇宙食として、国内19社の29品目を認証したと発表した。
昨年11月制定の「宇宙日本食認証基準」に基づき、(社)日本食品科学工学会が今年1月から6月まで、書類審査、サンプル食品調理などの適合検査、製造場所調査を行っていた。その結果、29食品が基準を満たして合格、認証書が発行された。
今回認証されたのは▼味の素(株)の卵スープ▼尾西食品(株)の鮭おにぎりなど4種のご飯類▼カゴメ(株)のトマトケチャップなど4食品▼キューピー(株)のマヨネーズと白がゆ▼日清食品(株)のしょうゆラーメンなどラーメン3種▼ハウス食品(株)のビーフなど3種のレトルトカレー▼(株)マルハグループ本社のサバの味噌煮など3食品▼三井農林(株)の粉末緑茶と粉末ウーロン茶▼明治乳業(株)の機能性飲料▼山崎製パン(株)の羊羹(ようかん)2種▼ヤマザキナビスコ(株)の黒飴とミントキャンディー▼理研ビタミン(株)のわかめスープとお吸い物。
これら「宇宙日本食」は、同機構管理のISS食品リストに加えられ、ISS滞在宇宙飛行士の宇宙食に選ばれれば、ISSに運ばれる。同機構では、平成20年度後半予定の若田宇宙飛行士の3カ月滞在飛行から「宇宙日本食」をISSに供給することを目指している。
これら「宇宙日本食」は将来、非常時用の保存食や栄養強化食品など、地上での利用も期待されている。
No.2007-25
2007年6月25日~2007年7月1日