(独)産業技術総合研究所は3月12日、放射性物質の不適切な使用の再発を防ぐための再発防止策を発表した。これは、平成14年4月、大学から同研究所に赴任した研究者により、正規の手続きを経ずに放射性物質が持ち込まれ、管理区域外で保管され、同研究者を含む研究チームの一部の人によって使われるなどの不適切な行為があったことによるもの。3月9日までに文部科学省、経済産業省などに報告した。
外部有識者による調査委員会を設けて調査・検討を行い、同研究所が具体的な対策をまとめた。それによると、(1)事業所間で格差がある管理レベルを高い方へ是正し、管理強化を図る(2)放射線管理区域、放射性物質貯蔵庫、廃棄室の入退室管理を徹底する(3)記録と点検を強化し、受入れ時や廃棄時には第三者による確認を行う―などとしている。
No.2007-11
2007年3月12日~2007年3月18日