(独)建築研究所と(財)日本住宅・木材技術センターは3月12日、つくば市(茨城)の同研究所で金物をほとんど使わない日本の伝統的な構法で建てた木造建築の強さを調べる実験を公開した。
この構法は、「伝統的木造軸組構法」と呼ばれ、実験に使われた建物(1部2階建て、延べ床面積40坪)は(財)住宅産業研修財団が主催する大工育成塾の第1期生26人が棟梁(とうりょう)の指導のもとに卒業制作として建てた。
この日の強度実験は、国土交通省の「環境にやさしい木造住宅の性能検証事業」の一環として行ったもので、ジャッキを使って押したり引いたり繰り返し水平の力を加え、各部分への力のかかり方や壊れ具合などを調べたが、阪神大震災規模の揺れでも倒壊しない強度を持つことが分かった。
No.2007-11
2007年3月12日~2007年3月18日