(国)産業技術総合研究所は2月10日、航空機製造で機内の組み立て作業を行う産業用ヒト型ロボットの開発を欧州エアバス・グループ、フランス国立科学研究センター(CNRS)と共同で進めると発表した。
この研究は、航空機の組み立て製造作業で、ヒト型ロボットによる清掃やねじ締め、計器類の取り付けなどの作業や組み立て後の検査作業の実現を目指す。こうしたヒト型ロボットの実現で、航空機製造現場での狭くて困難な姿勢を取り続ける作業などをロボットで対応しようというもの。
共同研究は、つくば市(茨城)の産総研の情報・人間工学領域に産総研・CNRSの国際共同研究組織である「AIST-CNRS ロボット工学研究ラボ」を設置、ここを主要拠点にして行う。
産総研では既に、働く人間型ロボット研究開発用プラットホーム「HRP-4」を開発するなどしており、今回の共同開発でもこうした基盤技術を活用するという。