(国)防災科学技術研究所は5月7日、昨年広島市で発生した土砂災害の際に、同研究所が実施した支援活動が評価されて広島市社会福祉協議会から感謝状を受けたと発表した。
広島市の土砂災害は、2014年8月20日の深夜に発生し、安佐北区などで70人以上に達する死者を出したが、災害発生後、同研究所に要請のあったのが被害状況や被災者のニーズに関する情報を集約するための支援だった。
その要請に応えたのが国の「災害リスク情報プラットフォーム」の一環として同研究所が開発した略称を「eコミ」という平易なユーザーインターフェイスを搭載した新しいウェブシステム「eコミュニティ・プラットフォーム」。
「災害リスク情報プラットフォーム」の研究開発は、2007年に閣議決定された2025年までの国の長期戦略指針「イノベーション25」に掲げられている課題の一つで、「eコミ」はそれに対応することを目指して開発した。同研究所は、その「eコミ」を広島市の土砂災害に使い現地ボランティアの活動状況をデータベース化して災害ボランティアセンターの運営に活用できるようにするなどの支援を行った。今回の感謝状は、その貢献に対して贈られた。