(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月25日、同機構種子島宇宙センター(鹿児島)から国産大型ロケット「H-ⅡB」3号機で7月21日に打ち上げる小型人工衛星5基をつくば市(茨城)の同機構筑波宇宙センターで公開した。
公開された5基は、同機構が公募した国産小型衛星3基と、NASA(米航空宇宙局)から打ち上げ依頼されている小型衛星2基。国産の3基は、▽和歌山大学と東北大学が共同開発した「RAIKO」、▽福岡工業大学開発の「FITSAT-1」、▽明星電気(株)開発の「WE WISH」で、いずれも縦横10~30cmの“ミニサイズ”。重さも、1.3~2.7kg。
「RAIKO」は、魚眼カメラを搭載、宇宙から魚の眼で地球を撮影する。「FITSAT-1」は、高出力LED(発光ダイオード)による宇宙と地球の間の可視光通信、「WE WISH」は冷却せずに使える超小型赤外線カメラの技術実証を行う。
これら5基の小型衛星は、「H-ⅡB」に搭載し、地球を周回している国際宇宙ステーッション(ISS)に送り、7月中旬からISSに滞在する予定の星出彰彦宇宙飛行士らが9月にも射出装置を操作してそれぞれ高度300~400kmの宇宙軌道に放出する。
No.2012-25
2012年6月18日~2012年6月24日