(独)物質・材料研究機構は3月5日、ドイツの「デヘマ研究所(DECHEMA Research Institute、略称・DFI)」と高温材料研究に関する協力覚書(MOU)を締結したと発表した。
DFIは、今年3月1日、ドイツ化学・生命工学協会から独立した非営利の民間研究所。フランクフルト市の中心部にあり、高温材料、電気化学、腐食、生化学工学、工業化学の5つの研究グループを持っている。CEO(経営最高責任者)のミハエル・シュエッツェ博士は、欧州腐食協会の会長を歴任しており、酸化や腐食の研究で優れた成果をあげている研究所として知られている。
今回のMOUは、「材料の耐酸化と耐高温腐食」に関するもの。物材機構は、DFIと高温材料を酸化や高温腐食から守るための材料表面改質法に関する共同研究を進め、欧州との高温腐食防食研究ネットワークをより強固にしていく予定という。
No.2012-10
2012年3月5日~2012年3月11日