直播水稲の栽培マニュアルを公開
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は3月6日、直播(じかまき)水稲の栽培マニュアルを公開した。
 古くから水稲は、苗代(なわしろ)に稲の種子をまいて苗を作り、その苗を水田に植える方法(移植栽培)で作られてきた。それに対し苗を作らず、水田に直接種子をまいて稲を育てるのが直播水稲。しかし、米の収量が移植栽培より1割程度低下する例が多く、さらに移植栽培で使われている一般品種を直播栽培すると倒伏しやすいという問題を抱えている。
 そうした中、同機構の東北農業研究センターが倒伏に強く、多収で、食味の良い直播水稲「萌えみのり」を開発、さらに同機構の中国四国農業研究センターが鉄粉を種子の表面にコーティングし土の表面に播種して出芽を安定化させる「鉄コーティング直播栽培」という新技術を開発、普及が期待されている。
 今回公開したのは、鉄コーティングした「萌えみのり」の栽培マニュアルで、これまでの現地試験で得られたデータや栽培技術のノウハウをまとめたもの。
 この栽培マニュアルは、
 http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/024281.html
 からダウンロードできる。
 同機構は、「この栽培マニュアルの利用で『萌えみのり』の鉄コーティング直播栽培が安定して行えるようになる」といっている。

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