(独)国立環境研究所は8月12日、人工衛星による温室効果ガスの観測結果をまとめた研究情報誌を刊行したと発表した。
同研究所は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2009年1月に打ち上げた温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)「いぶき」を使っての大気中の主な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)とメタンの観測を環境省、JAXAと共同で続けている。その観測成果をまとめ同研究所の研究情報誌である「環境儀」の第41号「宇宙から地球の息吹を探る」として発行したもの。
同研究所は、GOSATで得られたデータを使い全球(全地球)を64に分割し、それぞれの地域のCO2の吸収・排出量を推定する研究を行っているが、その研究成果を紹介。また、CO2やメタンの全球分布が季節変化する様子についての最新の結果も掲載している。
問い合わせは、同研究所環境情報部の出版普及係(TEL029-850-2343)へ。
No.2011-32
2011年8月8日~2011年8月14日