新規共同研究2課題の共同研究者を公募:土木研究所

 (独)土木研究所は12月21日、平成21年度に新たに実施する2つの共同研究の共同研究者を募集すると発表した。
 共同研究の課題名は、[1]「グラウンドアンカーの適正な緊張力計測手法に関する研究」と、[2]「盛土内処理による自然由来の重金属等対策工法の材料評価に関する共同研究」。
 斜面を強化するのにアンカーという特殊なボルトを斜面に多数打ち込む「アンカー工法」と呼ばれる土木工法が広く使われている。しかし、アンカーにかかる緊張力を計測する方法はまだ確立されていない。[1]は、アンカーの緊張力計測手法の確立を目指すもので、研究期間は、平成23年度まで。同研究所は、3~6社の参加を期待している。
 一方、[2]は、建設工事で出る自然由来の重金属などを含んだ建設発生土の処理にからむ共同研究。重金属などを含む建設発生土の処理では、中和工法、不溶化工法などの化学的処理法が開発されているが、評価方法はまだ確立されていない。その評価方法を共同研究でとりまとめるのが目的。研究期間は、平成22年度まで。同研究所は、20団体程度の参加を希望している。
 両テーマ共公募受付の締め切りは、平成22年1月22日午後5時。問い合わせは、同研究所企画部研究企画課(TEL029-879-6751)へ。