(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月16日、来年度(2010年度)に打ち上げる予定の「準天頂衛星」の愛称を広く一般から募集することになったと発表した。 カーナビやGPS(全地球測位システム)を利用する携帯電話の普及で、人工衛星を使った測位サービスは不可欠の社会システムになっている。ところが、高層ビルが立ち並ぶ都市部や山間部では、空が広く見えないため、衛星からの信号が受信しにくい問題を抱えている。 衛星の公転周期を地球の自転周期(23時間56分)に合わせ、3機1セットの内の1機が常時日本のほぼ真上(準天頂)にあるようにしてこの難問を解決しようと同機構が中心となって開発を進めているのが準天頂衛星システムで、日本全国をほぼ100%カバーする高精度な測位サービスを目指している。 今回募集するのは、その3機で構成される準天頂衛星システムの初号機の愛称。 愛称は、(1)ひらがな、またはカタカナ、ひらがな/カタカナ混じり、(2)準天頂衛星の内容や目的がイメージできる、(3)これまでの日本の人工衛星の愛称とダブらない、ことが条件。 応募は、インターネット(https://www.qzs-campaign.jp/)か、はがきで。はがきの応募先は、〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 (財)日本宇宙フォーラム。 募集の締め切りは、12月16日午後5時(はがきは、同日消印有効)。 詳しくはこちら |  |
準天頂衛星初号機の軌道上のイメージ(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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