日本加速器学会奨励賞を受賞:高エネルギー加速器研究機構

 高エネルギー加速器研究機構は9月18日、同機構の高井良太助教(旧称・助手)が「第5回日本加速器学会奨励賞」を受賞したと発表した。
 同学会は、加速器関連分野の優れた研究に対し奨励賞、技術貢献賞、特別功労賞を贈っている。奨励賞は、主として若手研究者を対象とし、同助教が広島大学大学院在学中に設計・製作した非中性のプラズマ(イオンと電子の混在した状態)を捕捉する小型の非中性プラズマトラップシステムが評価されたもの。
 このトラップシステムは、直径1cm、長さ(軸長)22cmと超小型で、米国プリンストン大学の研究陣が作った同種のシステムよりはるかに小さく、大学で実験できるコンパクト性を持っている。同学会は、「大学にトラップビーム物理の実証・可視化装置があることは学生への物理・加速器理工学の教育効果が甚大」と授賞理由を挙げている。

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