(財)茨城県科学技術振興財団は7月17日、「第20回つくば賞」、「第6回江崎玲於奈賞」、「第19回つくば奨励賞」の各受賞者を決定したと発表した。授賞式は、11月につくば市(茨城)のつくば国際会議場で行う予定。
「つくば賞」を受賞するのは(独)産業技術総合研究所スピントロニクス研究グループの湯浅新治研究グループ長と大阪大学の鈴木義茂教授(産総研客員研究員)の両氏。共同で鉄とMgO(酸化マグネシウム)からなる3層構造の「磁気トンネル接合素子(MTJ素子)」を世界で初めて作製することに成功、量産化に道を開いたことが評価された。
「江崎玲於奈賞」には、nm(ナノメートル、1nmは10億分の1m)レベルで制御された「フォトニック結晶」と呼ばれる人工物質を使って光子を非常に長い時間閉じ込めることに成功し、優れた発光素子を実現した京都大学の野田進教授が選ばれた。
「つくば奨励賞」は、優れた過活動膀胱治療剤を開発したアステラス製薬(株)の竹内誠氏、内藤良氏、池田賢氏と、ミトコンドリアのユニークな生体連携システムを発見した筑波大学の中田和人准教授に贈られる。
No.2009-28
2009年7月13日~2009年7月19日