日本実験棟「きぼう」が完成:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月19日、地球を周回飛行中の国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」が完成したと発表した。これで昨年3月から部材を3回に分けて米国のスペースシャトルでISSに運び、作業してきた日本初の恒久的宇宙実験施設「きぼう」の組み立ては約1年半ぶりに終了した。
 「きぼう」組み立ての最後のパーツである船外実験プラットフォーム(EF)を積んだスペースシャトル「エンデバー号」は、日本時間の7月18日午前3時前にISSとドッキング。翌19日未明にEFをシャトル貨物室から取り出し、同日午前8時半頃には「きぼう」船内実験室に連結、同11時23分に「きぼう」の機能が全て正常であることを確認した。
 EFは、昨年3月と同6月のシャトル打ち上げで組み立てた船内保管室と船内実験室に次ぐ「きぼう」の基本的構成部材で、微小重力や高真空といった宇宙環境を利用する実験や観測を行なうための多目的実験スペースで、約5m四方の大きさ。今度のEF取り付け作業では、日本人宇宙飛行士の若田光一さんがISSのロボットアームの操作を担当した。

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「きぼう」の船内実験室に取り付けられた船外実験プラットフォーム(写真中央部の四角い部分)(提供:宇宙航空研究開発機構/NASA)