10年ぶりに日本人宇宙飛行士を募集
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月27日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の長期滞在要員となる日本人宇宙飛行士候補を募集すると発表した。JAXAの宇宙飛行士募集は10年ぶり5回目で、採用人数は最大3人。応募受付期間は4月1日(火)から6月20日(金)まで。選抜結果発表は、来年2月頃になる。
 選ばれた宇宙飛行士候補は、NASA(米航空宇宙局)で宇宙飛行士になるための基礎訓練修了後の2011年頃にJAXAの宇宙飛行士に認定され、ISSの日本実験棟「きぼう」搭乗に向けた機器の操作などをトレーニングし、2013年以降の日本のISS長期滞在の機会に正規の搭乗員か代替要員となる。
 募集要項は、4月1日に公表されるが、「きぼう」での科学実験やISSの修理、船外活動などを行うことになるので、自然科学・技術系の教養のある人が望ましいとしている。年齢制限はない。選抜は、書類審査と1次試験(一般教養筆記、医学・心理適性検査)、2次試験(医学検査、面接)、3次試験(長期滞在適性検査、面接)のステップで行う。
 JAXAの日本人宇宙飛行士は、現在までに8人選抜されたが、既に宇宙飛行を2回づつしている1期生の毛利衛・向井千秋の両宇宙飛行士は事実上、第1線を退いているので、現役の日本人宇宙飛行士は6人。「きぼう」1回の長期滞在ごとに正規とバックアップの2人の宇宙飛行士が必要なため、6人のままでは将来、宇宙飛行士不足になることも予測され今回の募集となった。

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