絶滅危惧種「リュウキュウアセビ」が開花
:国立科学博物館筑波実験植物園

 (独)国立科学博物館筑波実験植物園は2月22日、絶滅危惧植物の一種である「リュウキュウアセビ」がつくば市(茨城)の同植物園で開花したと発表した。同植物園は、我が国の絶滅危惧植物の保全・育成に力を入れているが、リュウキュウアセビが同植物園で花を咲かせたのは今度が初めて。
 リュウキュウアセビは、琉球列島固有のツツジ科の植物。世界でも沖縄本島と奄美大島の奥深い山地や渓谷、森などの薄暗い河川の湿った岩場にだけ生える高さ1.5m~3mの常緑低木だが、野生のものは沖縄本島では既に絶滅したと考えられており、奄美大島でも乱獲によって野生はほとんど残っていない。
 同植物園で開花した琉球列島産リュウキュウアセビの花の大きさ(長さ)は、約1cmで、枝に壷状の白い花がスズランのように連なって沢山咲いた。

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開花したリュウキュウアセビ(提供:国立科学博物館筑波実験植物園)