(独)産業技術総合研究所は8月13日、呉市(広島)にある同研究所中国センターを東広島市(広島)に移転することを決めたと発表した。
同センターは、岡山・広島・山口・島根・鳥取の中国地域5県の地域発イノベーション(技術革新)に貢献してきたが、近年はバイオマス(生物資源)利用に関する国際的な研究施設・人材育成機関として注目されている。
今年1月にフィリピンのセブ島で開かれた「東アジアサミット」では、バイオマス新燃料の国際共同研究と人材育成が提唱され、同センターにあるバイオマス研究センターがその研究コアの一つになることが決まっている。
こうした流れに対応するため、大学や国・県の関連研究機関が立地し、国際空港、新幹線、高速道路などへのアクセスに優れる東広島市への移転を決めたもので、平成21年度までに移転を終える計画。
ただ、大型水理模型や瀬戸内海の観測を行う臨海部観測研究機能は、移さず呉市に残すとしている。
No.2007-32
2007年8月13日~2007年8月19日