九州に「生産計測技術研究センター」を設立:産業技術総合研究所

 (独)産業技術総合研究所は8月1日、生産現場に必要な計測技術の研究開発やデータベースによる情報提供を行う「生産計測技術研究センター」を同研究所九州センター(佐賀・鳥栖市)に設立したと発表した。品質や生産性の向上、製品の不具合への対処、安全確保、環境保全などに役立つ新たな計測技術を生産現場へ素早く提供することを目指す。
 このため、新計測技術として、圧力発光体を用いた新ユビキタス・センシングシステム、実時間状態異常検出システム、応力履歴その場記録システム、これらをネットワークで統合した新センシングシステムの開発プロジェクトを進める。
 また、産総研初の試みとして、企業に在籍し生産現場に精通した計測専門家で研究に関する知見も併せ持つ技術者を対象とした「マイスター」制度を創設する。具体的には、マイスターから現場のニーズや情報を提供して貰い、その課題を生産計測技術研究センターとの共同研究課題にして解決を図る。様々な生産現場と研究開発の場を直接結び、現場から研究開発課題を掘り起こし、それに適応して産業界に貢献するのが狙い。

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