硫黄島で大きな隆起を観測:国土地理院

 国土交通省国土地理院は2月8日、同院が全国に展開している「GPS(全地球測位システム)連続観測網」の測定結果から求めた平成18年12月中旬から1ヵ月間の全国の地殻変動の様子を発表した。
 GPSは、米国の国防総省が管理・運営する軍事衛星から発信されている電波を利用して自分の位置を知るシステムのこと。このGPSの電波を活用して全国610ヵ所の地殻変動を常時ウオッチしているのが同院のGPS連続観測網で、平成18年12月からの1月の間では東京の南、約1,200kmに位置する硫黄島(東京都)で大きな隆起が観測された。
 硫黄島は、長期にわたって続いていた沈降が平成18年の夏に一転、隆起に変わっている。