(独)国立環境研究所は、2月6日、研究情報誌「環境儀」の第23号「地球規模の海洋汚染―観測と実態」を発刊したと発表した。「環境儀」は、同研究所の研究成果を国民各層に分かりやすく伝えることを目的に発行しているもので、今回は民間の商船を活用した海洋汚染研究の10年以上にわたる歩みと研究成果について紹介している。
海洋汚染は、地球規模の問題だが、調査できる海域や時期が限られていた。そこで同研究所が目を付けたのが商船。地球上のほとんどの海を航行し、同一の航路を何度も往復している商船に観測装置を搭載できれば調査海域、時期の問題は一気に解決できるのではという発想。同研究所は、10年以上にわたってそれを実行し、地球規模の海洋汚染の実態解明に初めて成功した。今回の「環境儀」は、その研究成果にスポットを当てた。
「環境儀」は、http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/で閲覧が可能。冊子の入手方法など問い合わせは、同研究所環境情報センター(TEL:029-850-2343、e-mail:pub@nies.go.jp)へ。
No.2007-6
2007年2月5日~2007年2月11日